トラックの積み方 4つの基本
積み方の失敗は、だいたい2つです。
走っているうちに崩れるか、決まりより多く積んでしまうか。
最終更新 2026.10.14
はじめに
トラックの荷台に荷物を積むとき、気をつけることは多そうに見えます。けれど、まとめると「重さの置き場所」「左右のかたより」「すき間と固定」「大きさと重さの決まり」の4つです。ここでは、その4つを順に書きます。
最後の決まりは、2022年5月に変わりました。前の決まりのまま覚えている人も多いので、図にしてあります。
基本1・重さ
重い物は「下・前・真ん中」
重い荷物は下の段に、荷台の前(運転席側)寄りに、左右の真ん中に置きます。軽い物と壊れやすい物は上の段です。重い物が上にあると、トラック全体の重さの中心(重心)が高くなり、カーブで外へ傾きやすくなります。下の荷物がつぶれる心配もあります。
後ろに寄せすぎない
重い物が荷台の後ろに集まると、前のタイヤにかかる重さが減って、ハンドルやブレーキの効きが変わります。反対に、前に詰めすぎると前の車軸に重さが集まりすぎることもあります。荷台に荷重の目安(どこに何kgまで載せてよいか)の表示があれば、それに従うのがいちばん確かです。
基本2・左右
左右のかたよりは、カーブで効いてくる
荷物の重さが右か左に寄っていると、まっすぐ走っているあいだは気づきにくいものです。ところが、カーブでは外側へ引っぱられる力に、かたよった重さが加わります。横転の原因のひとつが、この左右のかたより(偏荷重)です。
重い物を真ん中に、左右に同じくらい
重い荷物を左右の真ん中に置き、残りを左右に同じくらいの重さで振り分けます。片側の壁に沿って積み始めると、片寄りやすくなります。1列積むごとに、右と左のどちらが重くなっているかを考えて、次の荷物を反対側に置くと、全体がそろいます。
基本3・固定
すき間は、荷物が動く場所
荷物と荷物のあいだにすき間があると、ブレーキのたびに荷物が前へすべり、カーブのたびに横へずれます。動いた荷物は勢いがつくので、少しのすき間でも崩れのきっかけになります。すき間は荷物を寄せて詰めるか、緩衝材(エアバッグや毛布など)で埋めます。
最後はベルトやロープで留める
詰めて積んでも、荷物はそれだけでは止まりません。荷締めベルト(ラッシングベルト)やロープで、荷台に固定します。平ボディのように壁の低い荷台では特に大事です。走り出してしばらくしたら一度止まり、ゆるんでいないか確かめると安心です。
基本4・決まり
重さは「最大積載量」まで
積んでよい重さは、車検証に書かれた最大積載量までです。荷物の重さの合計だけでなく、パレット(荷物をのせる台)や緩衝材の重さも入ります。重さが分からない荷物は、伝票や箱の表示で確かめてから積みます。
大きさは2022年5月から「車の1.2倍」まで
道路交通法施行令(第22条)の改正で、2022年5月13日から、積める荷物の大きさが広がりました。いまの決まりは次のとおりです。
- 長さ:車の長さの1.2倍まで。前後へのはみ出しは、それぞれ車の長さの10分の1まで
- 幅:車の幅の1.2倍まで。左右へのはみ出しは、それぞれ車の幅の10分の1まで
- 高さ:地面から3.8mまで(軽自動車と三輪の車は2.5mまで)
改正の前は、長さは車の1.1倍まで、幅は車の幅まででした。これを超える荷物を運ぶときは、出発地を受け持つ警察署で許可(制限外積載許可)をとります。
1.2倍でも、道路によっては別の許可がいる
荷物を積んだ状態で幅が2.5m、長さが12mを超えるときは、道路法と車両制限令による別の手続き(特殊車両の通行許可)も要ります。大きな荷物を運ぶ前に、両方を確かめてください。
まとめ
- 重い物は下・前寄り・左右の真ん中。軽い物と壊れ物は上
- 左右の重さをそろえる。かたよりはカーブで横転につながる
- すき間を作らない。詰めるか、緩衝材で埋める
- ベルトやロープで固定する。走り出してから一度ゆるみを見る
- 重さは最大積載量まで。パレットや緩衝材の重さも入れる
- 長さと幅は車の1.2倍まで、高さは3.8mまで(2022年5月13日から)
アプリ
荷台と荷物の大きさ・重さを入れると、積み方の案を3Dで見せる Android アプリ「積み荷」を作っています。どの案でも、重い荷物は下段、壊れ物は上段に置き、荷台の大きさと最大積載量を超えないように計算します。「重量バランス優先」を選ぶと、重い荷物から前へ詰めて、左右の真ん中に寄せます。伝票を撮って荷物のリストを作ることもできます。登録は要らず、広告つきで無料です。
アプリが出すのは計算で作った案です。実際に積むときは、荷物の固定と重さの決まりを、必ずご自身で確かめてください。
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