為替レートの見方

換算アプリに出た金額ちょうどでは、外貨は買えません。
差の正体は、レートの中に入っている手数料です。

最終更新 2026.10.31


はじめに

「今日は1ドル157円」と聞いて両替に行くと、157円では買えません。1万円が思ったより少ないドルになり、「レートが悪い」と感じます。

これは間違いではなく、レートにいくつかの種類があり、手数料がその中に入っているからです。このページでは、数字の読み方と、海外で払うときに金額がずれる理由を書きます。特定の買い方や金融商品をすすめるものではありません。


3つのレート

赤い地に白い文字で MONEY EXCHANGE と書かれた両替所の看板

仲値・TTS・TTB

銀行の外貨のレートには、基準になる仲値(なかね)があります。TTMとも書きます。ここに銀行の手数料を足したり引いたりしたものが、実際の取引のレートです(三井住友銀行の解説)。

  • TTS:お客さんが円を外貨に換えるときのレート。仲値より高い
  • TTB:お客さんが外貨を円に戻すときのレート。仲値より安い

「売る」「買う」は銀行から見た言葉なので、外貨を買うときの数字が「売値(Selling)」です。ここで迷う人は多いので、自分にとって不利なほうの数字が使われると覚えると、まちがえません。

1ドルの値段(2026年10月30日・三菱UFJ銀行) 154.54 156.54 157.54 158.54 160.34 現金を売る TTB 仲値 TTS 現金を買う ← 外貨を円に戻すとき 円で外貨を買うとき →
真ん中から離れるほど、手数料が多く含まれています。数字は三菱UFJリサーチ&コンサルティングの公表ページ(2026年10月30日分)。仲値はTTSとTTBのまん中です。

現金は、さらに離れる

紙幣は銀行が保管して運ぶ必要があるので、現金のレートは送金などのレートより離れます。図の日で計算すると、次のようになります。

  • 1万円で買えるのは、仲値なら約63.5ドル、現金では約62.4ドル。約1.1ドルの差です
  • 100ドルを現金で買うと16,034円、すぐ売り戻すと15,454円。使わなくても580円減る計算です

両替所のレートは店ごとに違います。ここの数字は銀行の一例です。


カード

店の決済端末にクレジットカードを差し込むところ

カードには「海外事務手数料」が足される

外貨でカードを使うと、国際ブランド(VisaやJCBなど)が決めたレートに、カード会社の手数料が足されて円の請求になります。率はカードで違い、たとえば楽天カードは2025年3月に2.20%から3.63%へ上がり(楽天カード)、JCBの案内では1.60%です(JCBのよくある質問)。ほかにも値上げの動きがあるので、自分のカードの率を公式ページで確かめます。

使った日のレートになるとは限らない

円に換算されるのは、使った日ではなく、あとの処理の日です。JCBの案内では、通常は利用日から約3〜10日後です。その間にレートが動けば、請求額も変わります。

「日本円で払いますか?」と聞かれたら

海外の店や ATM で、「現地通貨か、日本円か」を選ぶ画面が出ることがあります。日本円を選ぶと、その場で金額が分かるので安心に見えますが、店側が決めたレートが使われます。JCBの案内では、店独自の手数料として2〜5%ほど上乗せされることがあるとされています(JCB)。

一般には現地通貨を選ぶほうが、余計な上乗せを避けられます。


暗算

レートは、ざっくりでよい

店先で必要なのは、1円単位の金額ではなく「高いか安いか」です。2026年10月30日の仲値(1ドル約158円・100ウォン約12円・1バーツ約4.7円)なら、次の計算で近い数字が出ます。

  • ドル:100倍して、1.5倍と少し。20ドル → 2,000 → 3,000 → 約3,150円
  • ウォン:0を1つ取って、2割足す。10,000ウォン → 1,000 → 約1,200円
  • バーツ:5倍して、少し引く。300バーツ → 1,500 → 約1,400円

レートは動くので、旅の前に自分の「足し算」を作り直します。

見積もりは、数%足して考える

換算アプリの金額は、手数料を含まない目安です。カードなら海外事務手数料のぶん、現金ならレートの差のぶんだけ、実際の負担は増えます。予算を立てるときは、換算した金額に数%足しておくと、帰ってから驚きません。


まとめ

  • 仲値が基準。買うときはTTS、戻すときはTTBで、どちらも自分に不利なほう
  • 現金はもっと離れる。図の日の米ドルは、仲値から約3円
  • カードは海外事務手数料が足される。率は自分のカードの公式ページで見る
  • 「日本円で払うか」と聞かれたら、現地通貨を選ぶのが基本
  • 換算の金額に数%足して予算を見ておく

アプリ

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表示するレートは ExchangeRate-API から取った参考値(約1日ごとに更新)で、両替所や銀行、カードのレートとは異なります。

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